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<読み方>
『 』 ⇒ セリフ
〔 〕 ⇒ 思考
カッコなし ⇒ 説明等
≪ ≫ ⇒ ストーリーテラー、ナレーション
♪ ♪ ⇒ 音声や環境音
= = ⇒状況説明等
* ⇒ 補足
※ ⇒ 注意
※全体を通してひとつに繋がるようにストーリーを作っていくつもりなので、Episode1から順に、読み進めていただけるとありがたいです。
『 「Re:Birth」 - Episode 1 』は、こちら
『 「Re:Birth」 - Episode 2 』は、こちら
『 「Re:Birth」 - Episode 3 』は、こちら
『 「Re:Birth」 - Episode 4 』は、こちら
『 「Re:Birth」 - Episode 5 』は、こちら
『 「Re:Birth」 - Episode 6 』は、こちら
『「Re:Birth」- Episode 7 ✼ Part 1 - 〔少年と本〕』は、こちら
前回までのあらすじ
それは、現代の黒猫が話す過去のおはなし。
フェアリスランド専属高位魔法使いトラビスは、ある日、隣国のラヴェール(元)王国専属高位魔法使いだったラフィリア・メレディに、魔法使いにとって“命(いのち)”である魔力をその一人分の半分以上の量を突然送り付けられた。
真相を調べようとしたが、ラフィリアは既に何者かに殺された後だった為、ほとんど何もわからなかった。
トラビスは、10年前ラヴェール(元)王国で起こった事件現場からカイルという少年を助けた。
その少年(カイル)も、やがてトラビスのもとで成長し、トラビスの良き相棒になっていた。
ラフィリアの件から、数日経ったある日、トラビスが思いを寄せるフェアリスランド王の一人娘であるフィオナ姫が、トラビスの元へ訪れ、「贈り物にするお守りを作って欲しい。」と、トラビスに依頼する。
フィオナ姫が依頼した贈り物は男物であり、その贈る相手に好意を持っている様子だった。
そして、その相手はトラビスではないということも明らかだった。
トラビスは、フィオナ姫が、相棒のカイルに恋をしているのではないかと予測する…
そんな中、トラビスはフェアリスランドに来たばかりの頃に出会った、ある少年とその家族との出合った頃のことを思い出す。
その少年は、魔法使いのトラビスに憧れていて、そして物書きが得意でトラビスをモデルにした小説も書いていた。
ひょんなことからそのマイペースな少年と、更にマイペースな家族達と付き合うことになった。
その家族はランジェ家といい、トラビスの本を書いた少年エヴァンとその母アリアンナ、妹アリス、祖父で宮廷画家のアルフレッドの4人家族だった。
その家の主人は、フェアリスランドの警吏組織に所属していたが、アリスが産まれる前に殉職した。
けれどその家族は明るく健気に生活していた。
ランジェ家は、質素だが名家で街でも評判の明るい家族であった。
トラビスは、そんなマイペースなランジェ家に巻き込まれるように長らく付き合う羽目になってしまったが、トラビス自身もそれを望んでいた。
ランジェ家との付き合いは、トラビスの心に大きな影響を与えていた。
彼らとの出会いがなければ、約10年前に、ラヴェール(元)王国で起きた事件現場からカイルを助けようという気は起らなかったと思うくらいだった。
Re:Birth 7 ✼ Part 2 - 〔嘘とお願い〕
「Re:Birth」- Episode 7 ✼ Part 1 - 〔少年と本〕 ダイジェストから
トラビス: それは、俺がフェアリスランドに来て王室専属高位魔法使いになり、そして姫様が産まれたくらいの時のことだった。
フェアリスランドに来た当初、俺はこの国で浮いていた。
もちろん、王様やお妃さまは、俺のことを気に入ってくれて、よくしてくれたが、城から一歩外に出れば、奇異の目で見られていた。
そんな中、俺は一人の少年と(一匹に)出会った。
その少年は、エヴァン・ランジェといい、物書きが好きで、俺をモデルにした小説を俺に読んで欲しいと訴えてきた。
その少年(エヴァン)と初めて出会ったというのは、ちょっと違うかもしれない。。。
なぜか、あの当時フィオナ姫を妊娠し、身重な体で体調の優れなかったお妃さまとエヴァンが話しているところを一度だけ見かけたことが合った。
そして、さらにエヴァンの母親のアリアンナとも出会った。
エヴァンの母親=アリアンナは、大切なお皿を割ってしまった為、俺に直して欲しい。と言ってきた。
俺は、もちろんそのかわいらしいエヴァンの母・アリアンナの依頼を快諾し、皿を魔法で元通りに直してやった。
後から聞いたら、それは亡くなったご主人からのプレゼントで形見だったらしい。
そのお礼にとエヴァンとアリアンナの家に招待された。
そこへ帰ってきたエヴァンの祖父は、お城でたまに見かける・少しだけ顔見知りだった宮廷画家のアルフレッドさんだった。
そして、このころから騒々しかったエヴァンの妹のアリス。
この一家は、地味だが名家らしく、また主人は名誉ある殉職し、早くに主人を亡くしたが健気に明るく前向きに生きている妻とその子供たちと、ちょっと変りものだが愉快で才能あるじいさんで、街でも評判の一家だった。
このランジェ家は、我が強い俺をも巻き込むくらいのマイペースで不思議な一家だった。
結局、いつも彼らのペースにはまり、この後もこの家族と長く付き合う羽目になってしまった。
でも、俺も、その当時、少し落ち込んでいたというか自信を無くしていたから、彼らのあの独特のペースに巻き込まれるのを望んでいたのかもしれない。
あの時ちょうど、フィオナ姫が産まれたくらいの時だった。
それは同時にお妃さまが亡くなった時期でもある。
もちろん、お妃さまは俺のせいで亡くなった訳ではない。自然の流れで亡くなった。
治療の面では、遥かに魔法使いの方が人間よりも優れているが、でも、いくら魔法使いでも自然の摂理には逆らうことはできない。
仕方のないことではあったけれども…。しかし、このまま王室専属魔法使いとしてこの地位にいていいのかとか、そもそもの魔法使いとしての存在意義とか、いろいろ自信を無くして迷走してた。
そんな俺の心の隙間を埋めてくれたのがこの家族かもしれない。
この明るい雰囲気と独特のペースに巻き込まれることによって余計なことを考えなくて済んだ。
この家族のおかげで、俺の妙な世間での噂も薄れていき、この街に馴染むこともできた。
もしかしたら、このランジェ家との交流がなければ、俺は約10年前にラヴェールで起きた事件現場からカイルを助けようとも思わなかったし、ましてや、そのまま一緒に暮らそうなんて思いすらしなかったかもしれない。
それくらいこの家族との関係は、俺の心を大きく変化させたものだった。
特に、エヴァンとはよく話した。
エヴァンは俺に魔法のこととか、俺が前にいた国のこととか航海のこととか、いろいろ興味津々で聞いてきた。
また、カイルをラヴェールで助けた時、カイルのセカンドネームの“ラトウィッジ”にどこか聞き覚えがあると思ったら、エヴァンの書いた物語に登場する人物だった。
(あの事件現場でそんなおとぎ話のことをふと思い出すなんて俺もぶっ飛んでるけどな。)
それは、若く聡明な王に仕えるアンドレアス、ラトウィッジ、リュディガーの3人の特別な使命を受けた勇者が助け合い協力して、悪に立ち向かうストーリーだった。
その中には、もちろん魔法使いも登場した。俺がモデルだ。
その3人が戦いで負った傷を治したり、魔法でその3人をいろいろサポートする役だ。
この話は、俺のお気に入りだったから、あの時も思い出してしまったのかもしれない。
エヴァンは、俺を魔法使いとしてでなく、自分たちと同じ感情を持つ、ひとりの人間としてもきちんと見てくれていた。
まあ、とにかくエヴァンとはいろんなことを話した。
出会った当初は、こんな関係になるとは思いもしなかったが(エヴァンはまだガキだったし)、思いのほかエヴァンとは気が合った。
でもなにより、こいつと話してるときは、いろいろとわずらわしいことを忘れられた。
エヴァンには、不思議な力があった。人を癒すっていうか…人徳ってやつか、俺がそう感じただけかもしれないけど…。
俺にとって、エヴァンは、ここ(フェアリスランド)へ来て、初めてできた“友”だ。。。
「Re:Birth」- Episode 7 ✼ Part 2 - 〔嘘とお願い〕
トラビス: フェアリスランドに来て、よく感じるようになったことは、人間がとても速く成長し、歳を取るってことだ。
エヴァンもその例外ではなかった。
やがて、エヴァンは自分のことを“僕”から“俺”と呼ぶようになり、母親のことも“ママ”から“かあさん”と呼ぶようになった。
そして、気が付くと俺と同じくらいの背丈になっていた。
そんな時に、エヴァンは俺にこう言った。
エヴァン:『俺は、この国を出る。』
トラビス:『!?は?何言ってるんだ?…冗談だろ?何のためにそんなこと?』
エヴァン:『(笑) 冗談じゃないよ。トラビス。本気だよ。俺はこの国を出て、いろんな世界を見てそれを小説にしたいんだ。』
トラビス:『そんなことしたら、家族はどうなる?』
エヴァン:『大丈夫だよ。俺がいなくても生活には困らないさ。』
トラビス:『そういうことを言ってるんじゃない!!お前がいなくなったら寂しがるだろ!ただでさえ…』
トラビス:〔・・・ただでさえ父親がいなくて寂しい思いをしているのに、それはお前が十分わかってるだろう。 それに俺だって・・・〕と最後までは言えなかった。
俺が口どもっているとエヴァンは、こう切り出した。
エヴァン:『だから、トラビスに頼みがあって…。俺の家族を見守って欲しい。。。特に俺の妹・・・、あいつの兄代わりとは言わないけど、アリスのことを頼む。あいつは父親の顔も知らないし…、ほらあいつ落ち着きないし、危なっかしいだろ?だから心配で…』
トラビス:『そんなに心配なら、ここにいればいいだろ!小説ならどこでも書ける。それにお前には才能がある、そんなことしなくてもやっていける。俺はご免だからな!そもそも俺がそんな面倒くさいことする訳ないだろ!それに、自分で言うのもなんだが、こんなふざけた奴に妹の兄代わりを頼むなんて、どうかしてる!』
エヴァン:『もう決めたんだ。それにトラビスだから頼むんだよ。トラビスじゃなきゃダメだから。
トラビスは「面倒くさい・俺は絶対やらないからな。」とか口では言いつつ結局、いつも最善を尽くしてくれるだろ。俺とお前何年の付き合いだと思ってるんだ?お前の性格は分かってるんだから^^』
トラビス:〔ああ、わかってるさ。 俺もお前の性格を…、一度決めたら絶対に曲げない。。。頑固な奴だってことを…。
その時俺は、今までこいつに話した元いた国の話や、いろいろな国の話、航海の話、魔法の話…
すべての俺が話したことを悔やんだ。
俺がそんな話をしなければ、こいつはそんな夢は持たなかっただろう…
家族を置いてこの国を出ようなんて思うことも…。
・・・でも、…うれしかったんだ・・・
…あの時、幼い少年のエヴァンが、まるでおとぎ話のヒーロー(英雄)でも見るような瞳で、俺の話を楽しそうに興味津々で、ずっと聞いていてくれたことが…。。。ただ、うれしかったんだ・・・
でも、こんなことは望んでない!
そう悔やんで沈黙している俺に気付いたのかエヴァンは俺にこう声を掛けた。
エヴァン:『トラビスのせいじゃないよ。トラビスがきっかけになったかもしれないけど、決めたのは俺だ。誰のせいでもない。俺自身の決断だ。』
そして、俺に気を使わせない為に、こう付け加えた。
エヴァン:『全部自分起点だなんて、うぬぼれるなよ(笑)トラビス^^』
その言葉自体は、人を侮辱するような言葉でもあったが、その中には俺を思いやる優しさがたくさん詰まっていた。
エヴァンの家族も本当は、この国から出ることを反対だろうが、息子を信頼し、夢を見ることを否定しない母親と芸術家の祖父とメルヘンな妹…そこに奴の夢を止める人間はいなかった。
エヴァンの父親がどんな人物かはあまりよく知らなかったが、もし父親がいたら、奴をロープでも鎖でも繋いで引き留めていたかもしれない・・・
もしかしたら、その役割は俺が果たさなければいけなかったのかもしれないと今でも悔やんでる。
嫌われようが、白い目で見られようが、友の縁を切られようが…
今から思えば、そんなこと気にせず、そうしておけばよかったと本当に思う。。。
結局、エヴァンは、この国を出ることになった。
アリス:『にぃに、いってらっしゃ~い♪お土産いっぱい買ってきてね~。』
トラビス: このマヌケ面は、奴の妹のアリスだ。
歯が欠けてるんじゃない。生え換わってるんだ。
(俺がラフィリアから魔法を送り付けられ眠りについていた時に俺の足の裏に“勘違いヤロー(笑)”と落書きした張本人だ!)
昔、俺はアリスに「お前は、前歯が生えてこないで、ずっとそのマヌケ面のままだ。」と、よくからかっていたな。
幼かったアリスは、俺の冗談を本当だと思ったらしく本気で悩んでいたらしい(笑)
この時も幼すぎて、兄貴が遠足かピクニックにでも行くように、すぐ帰ってくると思ってたようだった…
その妹のアリスが、あの時の兄貴のエヴァンくらいの歳になっても、あいつはまだ戻ってきていない。
旅立つ際に、俺が渡したエヴァンの無事を知らせる魔法のリングの反応も、ここ数年無くなった…ただどこかにリングを落としてなくしてしまっただけと思いたいが…
…悪いことは考えないようにしよう、何よりエヴァンの家族が彼の無事を信じてる。
特に奴の妹のアリスは、いまでもエヴァンの無事を信じてる。
そして、家族に心配を掛けないよう健気に明るく振舞ってる。
そして、エヴァンが旅立つのを見送った帰り道、エヴァンの祖父・宮廷画家でもあるアルフレッドさんは俺にこう言った。
アルフレッド:『トラビスくん、エヴァンなら大丈夫さ。心配ないよ。』
トラビス:『ええ、そうですね。』
アルフレッド:『トラビスくん、エヴァンが何か君に頼みごとをしなかったかい? その約束は忘れちゃっていいよ。』
トラビス:『え?』
トラビス:『?』
アルフレッド:『アリアンナもアリスもとても強い女性だ。大丈夫。それに2人とも君の足かせになるようなことは望んではいないよ。なにより魔法使いは自由であるべきだからね♪って言っても、本物の魔法使いは、君くらいしかあまりよく知らないけど^^』
トラビス:〔きっとアルフレッドさんは、エヴァンが「家族を頼む。」と俺に頼んだことを予想し、それが俺の負担になっているのではないかと思って言ってくれているのだろう。〕
トラビス:『足かせだなんて思っていませんよ。それに私は、自分のしたいと思うことをしてるだけですから。』
アルフレッド:『そうかい。ならいいんだが。』
トラビス: そうだ。頼まれたからやってる訳じゃない。
仕事でもなければ金だってもらえないのに、俺が柄にもなく、こんな面倒くさい人たちと関わっているのは、俺がこの面倒くさい人たちが好きだからだ。
別に見守ってるなんていう大層なことをしているつもりもないけど、今でもこの家族と交流があるのは自分がそうしたいからだ・・・初めてできた“友”と、その家族…大切にしたいのは頼まれたからじゃない。
自分の意志だ。
ここだけの話、あの当時アリスの兄代わりではなく、父親になってもいいと思っていた…。
もう、俺にとってエヴァンは親友と同時に家族同然と思っていたし、アルフレッドさんや、アリアンナ、アリスも家族同然と思っていた。
それに彼らの母のアリアンナを、一人の女性としても見ていたし・・・
そしてその家族を守りたいと思っていた。
親友の父親になるのもちょっとトリッキーな話だが、エヴァンはそのことに少し気付いていたようだった・・・
だから、あの時「家族を頼む。」と言ったのかもしれない。
でも、アリアンナはご主人を亡くなった後でも、ずっと愛していたようだったし、言って気まずくなって今の関係が壊れてしまう方が怖かった。
だから、そのことを彼女に伝えることは1度もできなかった。
今となっては、その気持ちはいい思い出だが、今でもアリアンナを一人の女性として尊敬しているのは今も昔も変わっていない。
俺にとって、ランジェ家との賑やかな生活はなくてはならないものになっていたから・・・それを失うことは考えられなかった。。。
だが、俺のそんな思いに反して、その賑やかで温かなぬくもりたちは俺の元から離れていく・・・
エヴァンは、自分の道に進み。
そして、アルフレッドさんも・・・
俺を気遣ってくれた宮廷画家のアルフレッドさんも、エヴァンが旅立った数週間後、この国(フェアリスランド)を出た。
旅に出たわけじゃない。ある任命を受けて、この国を出た。
それは、ラヴェール王国の王子が絵の勉強をしたいということで、国外でも有名だったフェアリスランド宮廷画家のアルフレッドさんに白羽の矢が立った。
国宝でもある宮廷画家のアルフレッドさんをラヴェール王国へ送ることは、フェアリスランドにとっては痛手でもあるが、フェアリスランド王のフィル王は、その交流によって、フェアリスランドとラヴェール王国の友好的関係がこれからも保たれればいいと思い、アルフレッドさんに任命した。
もちろん、任命と言っても、アルフレッドさんの意志が尊重された。なによりアルフレッドさんがラヴェール王国で王子に絵を教えることを望んだのだ。
…はっきり言ってしまえば、どちらにしてもフェアリスランドの選択肢は、ひとつしかなかったのかもしれない。
その当時、ベリッド王国との戦争で勝利を納め、強大な権力と高度な技術と頭のいい民族を持ち、発展しているラヴェール王国に逆らうことなんてできなかったはずだ、もしも逆らってまかり間違えば…フェアリスランドはさすがに太刀打ちできないだろう。
絵の指導と同時に、国の平和を守るためでもあった任命ってことだ。
もちろん、あの変わり者の陽気なアルフレッドさんは、王子に絵を教えることを本当に楽しみにしていた。
しかも、そのついでに国の平和まで守れるなんてこの上なく幸せだ。とも言っていた。
俺ももしも歳を取るとして、じいさんになるとしたら、あんなじいさんになりたいって思ったもんだ。
ちょっと変りものなとこが俺と似てるし…・・・変人だけど陽気なとこが好きだった・・・
ラヴェール王国に行って、しばらくして彼は帰って来た。
もう、俺の髪の色を褒めてくれない。。。
彼は、灰になってフェアリスランドに戻ってきた。
もちろん、ラヴェール王国が手厚い供養をし、葬列を従え、フェアリスランドに戻してくれた。
彼は、年老いていたし不思議なことはあまりないようにも思えたが、疑問が残った・・・
それは、火葬された状態で戻ってきたからだ…
フェアリスランドは、土葬だ。火葬はしない。
風習が同じラヴェール王国も埋葬は、土葬で行う。
火葬することはほとんどない・・・。
ラヴェール王国は、「死因は感染症によるものであったが、疫病かもしれないと疑い拡大を心配し、火葬した。大変申し訳ないがご理解いただきたい。」と、王様が申し上げていた。と、アルフレッドさんの灰を送り届けてくれた従者が言っていた。
その時、ラヴェール王国の王子は体調がすぐれず王様は、やむなく葬列に参加できなかったそうだが、その代わり、「金貨などでは彼を失った家族の悲しみと、彼の功績には、遠く及ばないが、彼のご家族と、今後のフェアリスランドの芸術の発展に役立てていただきたい。」と、多くの金貨を添えていた。
もちろん、アルフレッドさんの家族・アリアンナとアリスは、お気持ちだけ十分ということで、全額をフェアリスランドの芸術の発展と、必要な人々への寄付に使ってほしいと、その金貨を受け取りはしなかった。
確かに、ラヴェール王室の誠意は伝わったが、俺には疑問が残った。
死因をもう一度ちゃんとこの目で確かめたかったのだ。
俺は、魔法でアルフレッドさんの死因をもう一度調べさせてもらえるよう、王様と家族に頼み込み、許可をもらった。
…死因を魔法で調べたが、確かに感染症による死亡だということがわかった。
でも、その他の亡くなった際の詳細な状況等まではさすがに分からなかった。
俺としてはもっと、調べたかったが、これ以上詮索するとラヴェール王室に疑いを持っていることがバレてしまうし王様やこの国にも迷惑がかかる。もちろん彼の家族のアリアンナとアリスにも。
だから、それ以上詮索はしなかったが、俺のラヴェール王室の疑心は拭えないままだった。
そして、その後、ラヴェールの王様が息子(王子)が亡くなった後、気狂いして自国民を大量虐殺したという話を聞いた時に、その疑心は再燃した。
だが、その大量虐殺当時や、それ以前のラヴェール王室の内部事情の詳細を知る者は、もういない。
ラヴェールの王様・王子・お妃さま、そして、王室専属魔法使いのラフィリアももうこの世にはいない。
そして、ラヴェールの王様による大量虐殺があった当時の上層部や関係者などは、その後すぐに処刑されたし、それを知ったその他の関係者も自身たちのラヴェールはもう終わりだと悲観して自害したそうだ。
今、ベリッド王国や、フェアリスランドにいるラヴェール出身のものは、たとえ貴族でもラヴェールの王様とは直接的に謁見できないような貴族や軍人、または王室や軍に全く関係のない者たちばかりだ。
そこに、ラヴェール王室内部のことを詳しく語れる者はいない。
だから、真相を知ることはできない。
念のため言っておくが、俺が疑っているのは、ラヴェールの“王室”だ。ラヴェールの国民じゃない。
カイルも一応ラヴェール出身だしな。
昔、ラヴェールに元々いる人間は、頭が良くて誠実な人間が多いって聞いたことがあるし。
王様が受け入れたフェアリスランドにいる数十人のラヴェール王の大量虐殺の際に逃げてきた者たちも、王様のそんなご好意に応え、まじめでフェアリスランドに尽くしてくれる者たちばかりだ。
ちなみに、カイルがラヴェールから来たということは公にはしているが、あの事件現場から連れてきたということは、当時報告した王様と俺しか知らない。
あーあと、あいつも知ってるかな。おそらくカイル自身が話したのだろう。
そして、アルフレッドさんが亡くなって数ヶ月か1年くらいして、俺は、あの事件現場でカイルと出会い、このフェアリスランドに連れてきた。
アリスは、その時「新しい兄弟ができた♪」って喜んでいたな。。。
=フェアリスランド アントレーヌ城=
トラビス: 王様はカイルに、祝いの言葉を贈った。
そして、カイルは礼儀正しくお礼を言った。
それから、俺の執務室へ戻る途中に、会いたくない奴に会ってしまった。
トラビス: ただでさえフィオナ姫の想い人が俺じゃないから気分が浮かないのに、その上、こいつのムカツク顔を拝まないといけないとは・・・全く胸糞悪い。
トラビス: こいつの?紹介?面倒くさいから一言で。
“いやーな奴だ!”以上。
…ほら、あの少年時のエヴァンと一緒にひっついてたあの青みがかったグレーの目つきの悪ーい俺にガン飛ばしてた子犬だ。
犬だと思ったら、人間…いや人狼だった。
今じゃ、生意気にフェアリスランドの警吏組織の大佐なんかになってる。
フェアリスランド警吏組織大佐のリアン・レイノルズだ。
レイノルズ・・・そう、ジャンの兄貴だ。
ジャンと反りが合わないのは、こいつのせいでもある。
こいつに比べたら、ジャンの方が、まだかわいげがあるぞ、愛嬌あるしな。
トラビス: そんなリアンに気付くとカイルは、あいさつの礼をした。
リアンは俺を睨みつけるなり、俺にあいさつもせず、そのままスルーして、カイルに話しかけた。
リアン:『おめでとう。カイル。君の来年の騎士団入団期待しているぞ。』
カイル:『ありがとうございます。ご期待にお応えできるよう精進します。』
トラビス:〔なぁ~にが“君の来年の騎士団入団期待しているぞ”だよ。カッコつけやがって!俺としちゃぁカイルが騎士団なんか危険な仕事に就くのは迷惑なんだよ!こっちの気も知らないで、公平にカイルを受からせちゃってくれて、どうもありがとな!偉大な大佐様!!(皮肉)〕
トラビス: カイルはリアンに憧れてる面がある。
まったくカイルもカイルだ。
〔そんなもん精進しなくていい!俺はカイルに普通の生活をして欲しいだけだ。〕と、そんなことを思っていると、リアンが俺をまた睨みつけてきた。
トラビス: 〔俺の思ったことが聞こえたのか?〕とちょっと思った。
リアン:『トラビス話がある。ちょっと来い。』
トラビス:『俺はないんだが。それに俺はお前と違って、とてつもなーく遥かーに忙しいんだ!お前をかまってる暇などない!』
トラビス: すると、その会話を聞いていたカイルが小声で、こう言った。
カイル:『…っトラビス!』(←小声)
カイル:『何言ってるんだ。どうせ執務室へ戻って、俺に片付けの指示するだけだろ?片付けなら俺一人でやっておくから、行けよ。』
トラビス:〔くっ…カイルめ。〕
トラビス:〔空気を読め!くそまじめカイル!俺は、こいつ(リアン)と話したくないんだよ!〕
トラビス: 結局、リアンと話さなければならないことになった・・・話すっていってもこいつの話は、ほぼ説教だ。
トラビス: ずーっと思ってたんだが、リアンとカイル似てないか?…。
トラビス: カイルがリアンに憧れてるっていうのもあるかもしれないが、性格とか…雰囲気とか…クソまじめなところとか…説教くさいところとか…兄弟か?こいつら。
リアンの弟は、ジャンじゃなくて、もしかしてカイルだったりして。
まあ、カイルは人狼じゃないから違うけどな。
リアン:『先日、姫様がお前の邸宅に足を運んだそうだな。お前何をした?』
トラビス:〔はぁ~?おいっ、この犬ヤロー、人を犯罪者みたいに言うな!なんだこれは?尋問かなんかか?言っておくが、生きてる年齢で言えば俺の方がずーっと年上なんだぞ!もっと敬意を払え!〕と思ったが、ここは冷静に大人の対応をしなければ…
トラビス:『人を犯罪者みたく言うな。俺が呼び寄せた訳じゃないし、姫様ご自身が俺に用があって来たんだ。』
〔けっきょくなんだか、拗ねた子供の言い訳みたいな言い方になってしまった。。。〕
リアン:『用とは何だ?』
トラビス:『それは、守秘義務があるからな。教える訳にはいかない。』
〔一応、姫様に秘密にしてくれとは言われていないが、あの様子からするとあまりいろいろ知られたくはないだうと思った。〕
リアン:『例え姫様に秘密にしろと言われても、もしもそれが姫様が危険な目に会う可能性があるならば、知って然るべきだろう。お前は何年王室に仕えてるんだ!まったく。はぁ~』
トラビス:〔貴様よりも長いぞ!このヤロー。俺の方がため息つきたいぞ。〕
トラビス:『はぁ~。ただちょっと作って欲しいものがあるってだけだ。それ以上は教えられない。別にあぶないもの作れって言われてる訳じゃないからな!』
トラビス:〔とりあえず、詳細は言わずに事実だけを伝えた。リアンも仕事だから仕方ない。〕
リアン:『まあいいだろう…』
トラビス:〔だから、俺の方が年上だぞ?なんでお前が上から目線だ?“俺様”気取りか?〕
リアン:『で? その後、体の調子は大丈夫なのか?』
(※補足※トラビスがラフィリアの魔力の件で、1週間寝込んでいたことは、ジャン(弟)から聞いた。)
トラビス:〔…―っ、たまにやるこいつのこれ何だ?!ツンデレか?!やめろ!!調子狂うだろ!!〕
トラビス:『…ああ、別に大丈夫だ。』と軽く答えた。
リアン:『そうか、ならいいが…。』
トラビス: ラフィリアのところへ行く時、ジャンに付いて来てもらったのは、こいつの計らいだった。
俺は最初一人で行くつもりだったが、こいつが反対した。
でも、俺も警吏組織に借りを作りたくなかったから、それを拒否した。
そして、こいつの出した案がジャンを連れていくってことだった。ジャンは警吏組織の訓練は受けていて青年団にも入っているものの、まだ正式な警吏組織(親衛隊等)の一員ではないということで、警吏組織の部隊ではなく、人狼として護衛するという案だった。それなら、警吏組織に借りを作らなくても済むだろう。と言って、そういうことになった。
結局、こいつとかジャンとか人狼への借りは作ってしまったが。
あーその時も説教されたな、こいつに。「お前でも一応、フェアリスランドの要人なんだぞ!もっと自覚を持て!」とか。“お前でも”・“一応”ってなんだよおい!
まあでも、こいつもこいつなりのやり方で、俺を思いやってしてくれたことは確かだ。
リアンは、厳しいし、口うるさいが、ジャンと同じく悪い奴じゃない。
単細胞のジャンよりも遥かに頭がきれるから、扱いが面倒だけどな。
だから、そんな奴だから、この若さで“大佐”っていう地位に昇りつめたんだろけどな。
こいつも、老けたな。。。元老院と警吏組織の間に板挟みになって、苦労しているのが垣間見れた気がした。
リアン:『今日は、あいつの…エヴァンの誕生日だな。』
トラビス:『ああ。』
リアン:『あいつの妹のアリス。あの子は、元気にしてるか?』
トラビス:『ああ、元気過ぎるくらいだ。女はおとなしい方がいいって、あれほど言ってるのに。』
リアン:『なら、兄貴が帰ってきても、子供の頃と変わらな過ぎて、逆に驚くだろうな。』
リアン:『・・・でも、あの子が明るいことが何よりの救いだな。』
トラビス:『・・・そうだな。。。』
=トラビス執務室=
カイル: これでも結構片付けた方なのに・・・、全く、どこをどーすれば、こんなに散らかるんだ?
カイル: ていうか、ほんとにここにある本とか全部読んでるのか?
必要ないものばっかだろって、いつも思うんだが。
この[“白ネコを人間に変身させてみせる”How to本]っていう本は、一体なんだ?
チュートリアル本って言うより、ほぼ願望みたいなタイトルの本だし。
(ちょっと気持ち悪んだが…(←“キモイ”だとちょっとひどいと思った為、"気持ち悪い"で留めた。))
この前、トラビスが街にいた白ネコをガン見してたのは、この本のせいか?
カイル: それに、トラビスが“フィオナ”と名付けたあのくまのぬいぐるみは、まあいいとして…
何の脈略もなく、いきなり木馬とか白クマのスツールとか、うさぎやパンダの置物とか…本当に必要か?
カイル: 全然実用的じゃないし、仕事に関係ないし。
カイル: ?
カイル: そんなことを考えながら、いつも通り片付けていると、何か人の気配がした。
カイル: 後ろを振り返ってみると、そこにはフィオナ姫が、そっと覗きこんでいたのが見えた。
カイル: フィオナ姫は、一瞬俺と目が合い、すぐにさっとドアの影に隠れた。
カイル: でも、ちょっとしてから、またそこから照れくさそうに顔を出した。
カイル: そして、フィオナ姫は、トラビスからもらったお気に入りのすずらんの香水の香りとともに、部屋に入って来た。
カイル: フィオナ姫は、何か俺に言いたそうにしていた。
フィオナ姫:『・・・わっ私もお手伝いしてもいい?』
カイル:『…
フィオナ姫:『私には、片付けができないと思ってるのね。』
カイル: そう言ったフィオナ姫は、なんだかいつもと違うような気がした。
カイル: かと言って、普段の彼女をよく知っている訳ではないが・・・
なんとなく雰囲気とか…何かが違うような違和感を感じた。。。
カイル: しかし、俺はいつもと同じように姫様に返事をした。
カイル:『いえ、そのような意味では…』
カイル: そう俺が言うと、フィオナ姫は沈黙してしまった。
フィオナ姫:『・・・』
フィオナ姫:『・・・カイル・・・その言葉づかいやめて・・・』
カイル:『ですが、そのような訳には―』
カイル: 俺が、その言葉を最後まで言い切る前に、フィオナ姫がその言葉を遮るように、今まで貯めていたものを一気に出すように勢いよく話しだした。
フィオナ姫:『お願い!!姫としてでなく、普通に接して欲しいの。。。・・・せめて…せめて私と2人の時だけでいいから!』
フィオナ姫:『・・・お願いカイル・・・』
=エヴァンがフェアリスランドを出発した直後の頃・・・=
エヴァン: 俺は、小説家になりたい。。。それは、俺の夢だ。。。
でも、・・・
俺は、家族や親友に嘘をついた。。。
もちろん、小説家になりたいという夢はけっして嘘ではない。
だが、この旅の本当の目的は、その夢を叶えるためのものではない・・・
本当のことを知ったら、家族はものすごく心配するだろう…きっと俺を引き留めるかもしれない。。。
そして、一人目の親友は厳しい言葉を掛けながらも親身になり、俺に全力で協力してくれるだろう。。。
そして、もう一人の親友は、「面倒くさい・俺は絶対にやらないぞ!」と言いつつ、その言葉とは裏腹に、不器用ながらも、俺のそばで支えてくれるだろう。。。
…だから、俺は大切な人たちに嘘をついた。
それは、最初で・・・・・。。。。
To Be Continued...
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「Re:Birth」- Episode 8 ✼ Part 1 - 〔狼煙とメガネの英雄〕
「Re:Birth」 - Episode 7(Part1&Part2)の登場キャラクター紹介。
トラビス・ガイン (トラヴィス・ガイン)
*種族(Species): 高位魔法使い(High Warlock)
*髪色(Hair Color): 紫(Purple)
*瞳の色(Eye Color): 紫&黒&黄色Mix(Purple&Black&Yellow Mix) (時折ネコの縦長の瞳孔になる)
*見た目年齢: 20歳くらい
(実際は100年近く生きている。)
*フェアリスランド王室専属高位魔法使い。
*基本的に、魔法使いは不死の種族。
*不老?不死の為、すべてを見てきたので、このお話のストーリーテラー的存在。
*黒猫に変身できる。
*強力な魔法を使い過ぎたり、疲れると、老ける。
(魔力・体力が回復すると自身の設定年齢に戻る。)
*性格: 楽天的
*普段ふざけているが、ちゃんとする時はちゃんとする。根は真面目。
*紳士(を気取っている。)
*二枚目キャラのようだが少しズレてる。でも三枚目キャラでもない。複雑キャラクター。
*奇抜で派手なファッション(V系、グラムロック調)を好む。
*派手なファッションもするが、フォーマルもきちんと着こなす。
*トラビスのテーマカラーは、髪の色と同じ紫。
*魔法使いには、良い魔法使いと悪魔法使いがいる。
トラビス・ガインは、いたずらっぽい性格だけど規律を守る良い魔法使い。
*隣国のラヴェール(元)王国の事件現場に取り残された、幼少期のカイルを保護し、一緒に暮らしている。
*部屋が魔法の書や本でいっぱいで乱雑になっているけど、自分中の法則に従ってきちんとならべてあり、どこに何があるかきちんと把握しているが、散らかっているとカイルに勘違いされ片付けられることが多々あり。
*カイルがいないと、身の回りのことができなくなってしまった。
*彼(トラビス)の試験に受かるにはまず彼のことを「おにいちゃん」と呼ばなければならない。
*現在、フィオナ姫のことを密かに思っている。
カイル・ラトウィッジ(※成長後)
*種族(Species): 人間 (Human)
*髪色(Hair Color): アッシュ ブラウン (Ash Brown)
*瞳の色(Eye Color): ヘーゼル(Hazel)
*性格: 真面目・しっかり者・あまり感情を表に出さない。努力家。亡くなった父親に似て正義感が強い。
*頭脳明晰・成績優秀・運動神経抜群+αイケメン(設定)
*周りの人たちから、“真面目”と言われることがよくある。
*どちらかというと、堅物・保守派。
*トラビスから、“デキる奴”と認められる。
*特技: 流し目(←自覚なし。自然とそうなる。)
*(流し目?で)女の子にモテモテだが、本人はあまり興味がない様子。
*フェアリスランド王室警吏組織の青年団に所属中。花形の騎士団の試験に受かった。
*難関で、花形の騎士団の試験に受かった。(ストレートで受かることはまずない難関、合格者の最年少記録達成のエリート)
*幼少期に、ラヴェール(元)王国で起こった事件で父親を何者かに殺される。
*その事件現場から、トラビスに助けられ、トラビスの元で育った。
*トラビスの良き相棒。(トラビスよりしっかりしている。)
フィオナ・フェアリス (フィオナ姫)
*種族(Species): 人間 (Human)? 天使&人間のハーフ?
*髪色(Hair Color): ラズベリーブラック (Raspberry Black)
*瞳の色(Eye Color): ブルー (Blue)
*フェアリスランド王国、王様の一人娘。=フェアリスランドのお姫様
*産まれた頃に、母親は亡くなった。
*母親(アンジェラ)は、「自分は天使だった。」と言っていた。その為、フィオナは天使の血を受け継いでいる。そのことは秘密になっている。知っているのは、王様とトラビス、アリス、カイル(信じるか信じていないかは別)のみ。
*性格は、シャイ・おっとりしている。
*クラシックディズニーに出てくるような典型的お姫様。
*トラビスが想いを寄せている人。
*誰か(おそらく男性)に、お守りのリングをプレゼントしようと、リングの作成をトラビスに依頼した。
*フィオナ姫は、そのお守りのリングを贈る相手に、想いを寄せている様子。
*フィオナ姫の想い人は、カイル?(←トラビス予想)
ジャン・レイノルズ
*種族(Species): 人狼 (Werewolf)
*髪色(Hair Color): レッドブラウン (Red Brown)
*瞳の色(Eye Color): ブラウン (Brown)
*狼の時は、赤茶の狼。
*人狼族の名家の一族。 人狼を代々取り仕切っている一族でもある。
*ウェアウルフの一族は、主に国境付近を護っていることが多いので、爵位は辺境伯。
*兄は、フェアリスランド警吏組織大佐をしているリアン・レイノルズ。
*カイルと青年団で同期&親友。
*騎士団に入って切り込み隊長になるのが夢
*トラビスと反りが合わない。
*トラビスに能力は認めれれているが、単細胞扱いをくらっている。
*おバカ
*大食い
*嘘を付く時、瞬きが多くなる。
*いざという時の判断能力には優れている。
*リーダーの素質がある。
*兄貴に弱い+かあちゃんにも弱い。
(人狼のマンマは、狼人間にあまり変身することはないが、狼人間よりも怖くて大の男でも逆らえない肝っ玉母ちゃん設定。人狼族は基本大家族。)
デイヴィッド・ラファエル・フレデリック
*種族(Species): 人間 (Human)
*髪色(Hair Color): ダークブラウン (Dark Brown)
*瞳の色(Eye Color): ブラック&ダークグレー (Black&Dark Grey)
*カイルと青年団で同期&親友。
*眼鏡キャラ
*どちらかというと地味な方。
*ちょっとオタクっぽい。(研究・科学・化学オタク)
*Curious Curious
*普段は気が弱いが、自分の信念は曲げない・貫こうとする。
*カイルと同じ真面目キャラ設定ですが、カイルと違って、真面目でも柔軟な考え方の持ち主。
(カイルは、真面目で、どちらかというと堅物)
結構、お気入りキャラクターです。
Ep1から見ていただいてる方は、ちょっと気付いた方もいらっしゃるかもしれません。
エヴァン・ランジェ (幼少期)
エヴァン・ランジェ (成長後)
*種族(Species): 人間 (Human)
*髪色(Hair Color): ダークブロンド (Dark Blonde)
*瞳の色(Eye Color): オリーブ (Olive)
*トラビスがフェアリスランドに来て初めてできた親友。
*物語や小説を書くのが好きで、小説家になるのが夢。
*物語や小説を書くのは得意だが、ネーミングセンスは壊滅的。
*けっこうマイペース(我が強いトラビスをも巻き込むマイペースっぷり)
*トラビスにとって癒しの存在。
*家族思い。妹のアリスを心配している。
*成長後、家族や親友、トラビス等に、「小説家になる夢を叶えるために旅に出る。」と嘘を付き、どこかへどんな目的か不明だが、みんなを置いて一人で旅に出て行った。
*妹のアリスが、成長した今でも、兄のエヴァンはまだフェアリスランドに戻っていない。+連絡も取れていない。消息不明
アルフレッド・ランジェ
*種族(Species): 人間 (Human)
*髪色(Hair Color): ロマンスグレー (Romance Grey・Silver Grey)
*瞳の色(Eye Color): グリーン (Green)
*エヴァンとアリスの祖父。
*フェアリスランド王室の宮廷画家。
*画家として、他の国でも有名。
*悪い人ではないが、ちょっと変わり者。
*トラビスの髪の毛の紫色が、お気に入り。
*孫のエヴァンが旅に出た後、ラヴェール王国の王子に絵を教える為(フェアリスランドとラヴェール王国の友好の為)、ラヴェール王国に行ったが、数ヵ月後に灰となってフェアリスランドに戻ってきた。死因に事件性はないようだったが、通常は土葬なのに火葬されていた状態で戻って来ていた為、トラビスにはラヴェール王国への不信感が生まれた。
アリアンナ・ランジェ
*種族(Species): 人間 (Human)
*髪色(Hair Color): ハニーブロンド・ゴールデンブロンド (Honey Blonde・Golden Blonde)
*瞳の色(Eye Color): ピンクブラウン (Pink Brown)
*エヴァンとアリスの母親。
*マイペース。不思議ちゃん
*スウィートママ
*夫に先立たれ、未亡人だが、健気で、とても明るい。
*いまだに亡くなった夫を一番愛している。
アリス・アリアーヌ・ランジェ (幼少期)
*種族(Species): 人間 (Human)
*髪色(Hair Color): ストロベリー ライト ブロンド (Strawberry Light Blonde)
*瞳の色(Eye Color): ダークピンクパープル (Dark Pink Purple)
*エヴァンの妹
*明るい。
*マイペース。不思議ちゃん(ママ譲り)
*かわいいもの&ピンク大好き。
*お兄ちゃん大好き。兄の作った物語を聞いて育った。
*トラビスに、騒々しい奴扱いされている。
*歯の生え換わりの時に、トラビスに「お前は、このまま歯が生えてこないで、ずっとマヌケ面のままだ。」と言われ、けっこうトラウマになっている。
*ラヴェール(元)王国の専属高位魔法使いのラフィリアに、トラビスが魔力を半分以上送りつけられ、1週間くらい寝込んでいる隙に、トラビスの足の裏に“勘違いヤロー(笑)”と落書きした張本人。
リアン・レイノルズ(幼少期・子犬子狼)
リアン・レイノルズ(大人(人間Ver.))
*種族(Species): 人狼 (Werewolf)
*髪色(Hair Color): ブルー ダークグレイ (Blue Dark Grey)
*瞳の色(Eye Color): ブルーブラック (Blue Black)
*フェアリスランド警吏組織大佐
(“大尉”の方が響きがカッコよかったのですが、位関係がよくわからなかった為、“大佐”になりました。もしかしたら階級名称“大佐”・“大尉”変わるかもしれません。。)
*人狼
*狼の時は、青みがかったグレーの狼。
*人狼族の名家の一族。 人狼たちを代々取り仕切っている一族でもある。
*ジャン・レイノルズの兄
*真面目。厳格
*若くして大佐になったエリート。
*エヴァンの親友
*トラビスとは犬猿の仲&くされ縁。
*トラビスとは、犬猿の仲だがトラビスのことをちゃんと気にかけている。
*カイルの憧れ的存在。
*カイルと似ている?
*俺様的ツンデレ
※Ep6で、トラビスが、「妖精は、天使と妖魔のハーフ・・・」と言うセリフがありますが、ここで言う“ハーフ”は、〔天使の血と妖魔の血を継ぐ種族〕という意味合いで、本当に子供(ハーフ)という意味ではありません。
エピソードがどのストーリーの部分かわかりやすくする為(自分的メモ)、簡単なタイトルを付けました。