Sims3を使用したオリジナル・ストーリーです。
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(↑上記表現が、どの話・部分にあるかはストーリーの都合上、明記しません。閲覧の際は自己責任でお願いします。)
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<読み方>
『 』 ⇒ セリフ
〔 〕 ⇒ 思考
カッコなし ⇒ 説明等
≪ ≫ ⇒ ストーリーテラー、ナレーション
♪ ♪ ⇒ 音声や環境音
= = ⇒状況説明等
* ⇒ 補足
※ ⇒ 注意
※全体を通してひとつに繋がるようにストーリーを作っていくつもりなので、Episode1から順に、読み進めていただけるとありがたいです。
『 「Re:Birth」 - Episode 1 』は、こちら
『 「Re:Birth」 - Episode 2 』は、こちら
『 「Re:Birth」 - Episode 3 』は、こちら
『 「Re:Birth」 - Episode 4 』は、こちら
『 「Re:Birth」 - Episode 5 』は、こちら
『 「Re:Birth」 - Episode 6 』は、こちら
『「Re:Birth」- Episode 7 ✼ Part 1 - 〔少年と本〕』は、こちら
『「Re:Birth」- Episode 7 ✼ Part 2 - 〔嘘とお願い〕』は、こちら
『「Re:Birth」- Episode 8 ✼ Part 1 - 〔狼煙とメガネの英雄〕』は、こちら
『「Re:Birth」- Episode 8 ✼ Part 2 - 〔鳥かごの中のお姫さま〕』は、こちら
前回までのあらすじ
そのむかし、あるひとつの大陸に3つの国があった。
西にフェアリスランド。東にベリッド王国。その中央にラヴェール(元)王国。
ラヴェール(元)王国は前国王が気狂いし自国民を大量虐殺した為、いまでは、かつての宿敵だったベリッド王国が統治している。
それは、現代(未来)の黒猫が話す過去のおはなし。
その黒猫は、トラビス・ガインという魔法使い。
フェアリスランド専属高位魔法使いトラビスは、ある日、隣国のラヴェール(元)王国専属高位魔法使いだったラフィリア・メレディに、魔法使いにとって“命(いのち)”である魔力をその一人分の半分以上の量を突然送り付けられた。
真相を調べようとしたが、ラフィリアは既に何者かに殺された後だった為、ほとんど何もわからなかった。
トラビスは、10年前ラヴェール(元)王国で起こった事件現場からカイルという少年を助けた。
その少年(カイル)も、やがてトラビスのもとで成長し、トラビスの良き相棒になっていた。
ラフィリアの件から、数日経ったある日、トラビスが思いを寄せるフェアリスランドの一人娘であるフィオナ姫が、トラビスの元へ訪れ、「贈り物にするお守りを作って欲しい。」と、トラビスに依頼する。
フィオナ姫が依頼する贈り物は男物であり、その贈る相手に好意を持っている様子だった。
そして、その相手はトラビスではないということも明らかだった。
トラビスは、フィオナ姫が、相棒のカイルに恋をしているのではないかと予測する…
街では、近々行われるフィオナ姫の誕生日のお祝いのパーティーと城下での祝祭の準備で、騒がしくなっている。そんな中、トラビスもそのフィオナ姫の誕生日のお祝いの準備の為に、カイルを連れて、お城へ向かった。
その日はちょうど、トラビスのかつての友の誕生日だった…トラビスは、その友のことを思い出していた。
その友は、トラビスがフェアリスランドへ来た当初にできた…初めてできた心を許せる友だった。
その友はエヴァンと言い、その家族の母アリアンナ・宮廷画家でもある祖父アルフレッド・妹アリスとも家族ぐるみの交流があった。
やがてエヴァンは、自身の夢を叶える為に、フェアリスランドを出て旅に出た。
そして、エヴァンの旅立ち後すぐに、宮廷画家でもあるエヴァンの祖父アルフレッドは、隣国ラヴェール王国の王子の絵の指導の為と、フェアリスランドとラヴェール王国の友好関係維持の為に、ラヴェール王国へ行った。
しかし、アルフレッドその後、灰となってラヴェールから帰還した。
フェアリスランドとラヴェール王国の埋葬方法は、土葬であるにも関わらず、わざわざ火葬してきたことに、トラビスはラヴェール王室に不信感を抱いたが、これもまた明確な確証はないものだったが、その後ラヴェールの王様が自国民を大量虐殺したことを聞いた際に、ラヴェール王室への不信感はさらに強くなった。
しかし、ラヴェール王室の内部情報を知る者は、もう現在はこの世には存在しておらず、その真相を確かめることは不可能だった。
そして数年が経ち、エヴァンの妹のアリスが、旅立った当時のエヴァンの歳くらいに成長した今でも、彼は戻ってきていない。
しかし、トラビスは残されたエヴァンの家族とともに彼の無事を信じ、帰りを待っていた。
一方、カイルは、フィオナ姫に「姫としてではなく、せめて2人の時だけでも普通に接して欲しい。」とお願いされるが、いつもと違うようなフィオナ姫の様子を不思議に思っていた。
そんなフィオナ姫は、幼少期からシャイで内向的な性格だったが、アリスと出会い少しずつ明るい子になっていた。
小さい頃からフィオナ姫とアリスは、かけがえのない親友になっていた。
『Re:Birth』Episode8 * Part3 〔ベッドの下の不思議なお城〕
フィオナ姫: そう、かくれんぼと言えば思い出したわ。
以前お母様が生前使っていた部屋で、私とアリスの2人でかくれんぼしている時に、見つけたの。
そのお母様のベッドの下には秘密の扉が合った。普段はその扉は見えないけれど。
満月の日になるとその目印が床に表れて…その扉の場所はわかったのだけど、その時はその扉の開け方はわからなかった。
そして、またお母様の部屋で、2人で遊んでいる時にその扉の開け方が偶然分かったの。
その時は、ベッドの周りで踊ったり、タイルをどれだけ飛び越えられるとか、ピョンピョンタイルを踏んでいく遊びをしてた。
すると、特定の床のタイルを順番に踏んでいくと、突然ベッドが動き出して隠されていた床の扉が開いたの。
最初は、どうやって開けたのかよくわからなかったけど、2人で何度か試すうちにどうやって開けたのかが分かった。
本当に偶然見つけたの。ベッドの下に隠された扉も。。。それを開ける特別な方法も。。。
フィオナ姫: その床にある扉の下には階段が繋がっていた。
フィオナ姫: 豪華できれいな階段だったけど、遠くの方は暗くてよく見えなかった。
フィオナ姫: 私は怖かったけど、好奇心旺盛なアリスは「下に降りて何があるのか見てみたい。」って言うから、恐る恐る階段を降りた。
フィオナ姫: 長い階段を下りると、お城の地下だというのに、なぜかキラキラしたきれいな並木道があって、その先には湖があった。
湖のほとりには、神殿のような建物が立っていた。
その神殿のような建物は、とても幻想的で、まるで夢の中にいるような世界が広がっていた。
そして、その奥には湖の向こう側に行くことができるゴンドラがあった。
ゴンドラに乗り、水路を覆いつくすようなキラキラした木々や花々のアーチの下をくぐると。。。
さらに不思議なことに、その湖の真ん中には、きれいなお城が建っていた。
そのお城のお庭や内部もとても幻想的で、不思議な雰囲気だった。
お城の下に、さらにお城があるなんて不思議だったけど、その神秘的な美しい光景に惹かれて、私とアリスは何度もそこへ遊びに行くようになった。
その不思議なお城で、遊ぶっていっても、してることはいつもと同じ。
おしゃべりしたり、踊ったり歌ったり、いろんな格好をしてファッションショーをしたり、ごっこ遊びをしたり、本を読んだり、ゲームをしたり。
でも、2人だけで、その秘密の場所ですることが、とっても楽しかったの。秘密基地みたいで。
今でも、私たちだけの秘密の隠れ家。
さすがに、もう泥んこ遊びはしなくなっていたけど。
他の人には言ってないの。お父様にも、トラビスにも、執事や使用人たちにも、もちろん秘密。
(あっでも、アリスが「カイルには話してもいい?」って聞いてきて私も了承したから、もしかしたらカイルは知ってるかも。カイルは一度も遊びに来ていないから、本当に知ってるかどうかは不明だけど。)
生前お母様が使っていた部屋に、秘密の地下のお城があることを知って、私は自分の部屋にしたいとお父様にお願いし、私のお部屋にしてもらった。
お父様やお世話になってる人に、隠し事をするのは心が痛むけど、悪いことはしていないし。。。ただ場所を変えていつもと同じことをしてるだけ。
フィオナ姫: 私、さっきなんでカイルに、あんなこと言ってしまったのかしら・・・
フィオナ姫:『お願い!!姫としてでなく、普通に接して欲しいの。。。』
フィオナ姫:『・・・せめて…せめて私と2人の時だけでいいから!』
フィオナ姫:『・・・お願い。。。』
フィオナ姫: カイルが騎士団入団が決まったのに、お祝いの言葉も言わないで、あんなこと言うなんて・・・
フィオナ姫: どうしよう。 はずかしい。
今度カイルに会ったとき、顔を合わせられないわ。。。
フィオナ姫: カイルと出会ったのは、私がアリスと仲良くなって数年がたった頃。。。
アリスが、ある日 “トラビスが男の子をどこからか連れてきた。” っていう話をしてくれた。
その男の子は、 “おとなしいし、あまりしゃべらないんだ。でも、とってもしっかりしてて優しい子だよ♪” って、アリスは言っていた。
私は、それを聞いてその男の子に興味を持った。
“おとなしい”ところや“あまりしゃべらない”っていうところが、少し前の私に似ていたから。。。
その時も、ものすごく明るくて社交的っていう方ではなかったら、もしかしたら、その男の子と気が合うかもしれないと思ったの。
結局、その男の子は、私の遊び相手としてお城に遊びに来ることはなかったけど、それからしばらく経ってから。。。
お城にトラビスが来ると、いつもメイド達は、ちょっと色めき立つ。
トラビスは、お城のメイド達に人気があるから。
でも、その日は更にざわざわしていた。
「トラビスがきれいな男の子を連れて来てる。」って。
フィオナ姫: そう、トラビスが、その男の子=カイルを連れてきた。
トラビスのお手伝い係:主にトラビスのおもちゃ箱をひっくり返したような執務室の整理整頓・掃除をするために(๑◕‿◕๑)
もう、その時は男の子っていう感じではなかったけど、今よりちょっと背が低いくらいの時。
私は、こっそりその男の子を見に行った。。。
アリスから、ちょっと話を聞いていたから、少しはどんな人かは知っていたけど。。。
。。。。。
彼を初めて、見た瞬間。。。鼓動が跳ね上がり速くなって頬が熱くなったのを感じた。
彼から目が離せなくなった。
それは、私が想像していた通り・・・いいえ、私が想像した以上の人だったから。。。
アリスとよくおとぎ話とかの王子様の空想話をしていたけど、私が描いていた王子様そのものだった。
カイルは王子という身分ではなかったけど。
でも、逆にその方が素敵って思えたくらい。。。
カイルは、”おとなしい”・”あまりしゃべらない”人だって聞いていたから、私と似ているかもしれない…と思っていたけれど、ただの内向的でシャイで人見知りなだけの私とは全然違っていた。。。
カイルは、物静かであまり感情を表に出さないし、どこか寂しげだけれど、
でも、その内側に何か熱く強い感情を抱いているような気がした。。。
そんな彼を取り巻く空気感が、さらにカイルの魅力を引き立てた。
゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜
フィオナ姫: 私は、気が付くとカイルをずっと目で追っている自分がいた。
*:.。.✼.。.:*・゚・*:.。.✼.。.:*・゚・*:.。.✼.。.:*・゚・*:.。.✼.。.:*・゚・*:.。.✼.。.:*・゚・*:.。.✼.。.:*・゚・*:.。.✼.。.:*
彼がお城へ来たとわかると、なぜかそわそわして、胸がざわめいた。
私は、慌てて鏡に向かい、乱れてもいないのに身だしなみを整えたり、髪をとかしてみたり。。。
いつもと違うヘアーアクセサリーを付けてみたり、新調したドレスを特別な日でもないのに着てみたり・・・
結局、“意識してる”ということが伝わってしまうのが恥ずかしくなって、いつもと同じ格好に戻すというようなことをカイルがお城に来るたびにしていた。
彼の前で、少しでも “完璧で、かわいいお姫さま” になりたかったの。
*:.。.✼.。.:*・゚・*:.。.✼.。.:*・゚・*:.。.✼.。.:*・゚・*:.。.✼.。.:*・゚・*:.。.✼.。.:*・゚・*:.。.✼.。.:*・゚・*:.。.✼.。.:*
そう・・・
私は、カイルに恋をしていた。
それは、初恋だったかもしれない。。。
だけど、カイルとは、友達のように話したこともない・・・。
私とカイルが話すのは、ほとんど私とアリスとカイルの3人の時だけ。。。
カイルは、私と会話する時、私を“姫さま”として会話してる。
(もちろん、私が幼少期に体験した“私との会話を退屈そうにしてる”っていう訳ではないわ。)
私とカイル2人の時もあるけど、カイルはその時も私を“姫さま”として扱っている。
彼は、硬派で真面目な人だから(そこがカイルのいいところなんだけど…)。
カイルにとっては、当たり前のことかもしれないけど、私はカイルと普通に話したかった。
“姫さま”としてでなく、“ひとりの女性”として見てほしかった。
でも、ある時気付いたの・・・
私は、ずっとカイルのことを見ていたから、わかった。
カイルには・・・
カイルには、他に好きな人がいるってこと・・・。。。
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「Re:Birth」- Episode 8 ✼ Part 4 - 〔ラヴィリンス*Labyrinth〕
お読みくださり、ありがとうございます。
今回は、フィオナ姫の回となりました。