2018/02/04

ストーリー『The Crowns』で使用予定のフランスをイメージした国のお城と庭園。

ストーリー『The Crowns』で使用予定のフランスをイメージした国のお城と庭園。


ベルサイユ宮殿・庭園と、フォンテーヌブロー宮殿・庭園をイメージして作りました。

ヴェルサイユ宮殿とかの噴水のある長ーい庭園から見たお城の風景が撮りたくて。
ヴァロワ家のフランソワ2世のフランスのお城のイメージにしたかったのですが、その後の時代のロココ・バロック様式とか設定ごちゃごちゃです。

なんでヴァロワ家って言ってるかと言うと、ドラマ「Reign/クイーン・メアリー」のフランス王子フランソワ2世のお城イメージっぽくしたかったからです^ ^

↑フォンテーヌブロー宮殿
Sims3でも、こちらのお城の壁紙CCがあります。

フォンテーヌブロー宮殿と、サン=ジェルマン=アン=レー城は、ヴァロワ家と結構繋がりがあるみたいですし。
(元々あったお城ですが、ヴァロワ家のフランソワ1世とアンリ2世などが増改築したらしいです。)

ヴァロワ朝の国王が住んでたアンボワーズ城。
フランソワとメアリーもこのお城で育ったそうです。
城下の街と川を一望できるようなお城。

立地とか素敵。Sims3で作りたいです。
アンボワーズ城は、フランボアイヤン様式(フランスの後期ゴシック様式)

でも、ドラマ「クイーン・メアリー」でのフランスのお城として撮影で使われているお城は、実際にはアイルランドのアッシュフォードキャッスルだそうです。

アッシュフォード城は、現在5つ星ホテルです。
湖のほとりに建てられた綺麗なお城。
(アッシュフォード城は、ヴィクトリアン建築)

ドラマで舞台のアッシュフォード城はヴィクトリア建築で、サン=ジェルマン=アン=レー城はゴシック建築なので、バロック建築のヴェルサイユ宮殿と、ルネサンス建築のフォンテーヌブロー城の様式とはちょっと違いますけど。




遠景できれいに撮りたいんですけど、遠景にするとMediumやLowメッシュで描画されるのですが、CCの中にはMediumやLowメッシュのポリゴン数が少な過ぎてHighメッシュの原型と結構違っていたり。(もちろん低ポリゴンは、ゲームを軽量・スムーズにしてくれるものなので、それ自体は全然良いことです。)

そもそも遠景になると低ポリゴンで表示してくれるのは、元々の仕様だから、それに逆らって遠景でも高ポリメッシュの状態で撮影したいなんてシステム上無理な話かもしれないですけど;;




お気に入りの庭園の噴水に架かる橋。
夜になると光るんです♪
ストーリーの時代設定がまだ電飾が発明される前なのに時代錯誤になってしまいますけど;;お気に入りです。

お城に向かう馬車も設置したいです。
↑こんな感じのデコレーションケーキ乗っけてるみたいな豪華な馬車。
バロック?ロココ調馬車🎠

バロックという言葉は、ポルトガル語が起源で「ゆがんだ真珠」という意味があるらしいです。

なんでそんな皮肉っぽい表現だったかというと、バロック様式が発展したのは、ちょうど宗教改革(プロテスタント)勢力が弱まり、反宗教改革が盛り返しカトリック勢力が盛り返した時期。
(プロテスタントは質素倹約を美徳とし、豪奢なカトリック教会やローマ教皇に権力が集中していることに異を唱え、聖書主義を主張していました。)

芸術面でも、古典主義のルネサンスから、絢爛豪華なバロック様式になっていきます。
ルネサンス全盛期の中心人物ともいえるメディチ家などの市民が力を持っていましたが、再び教皇や王族に権力が戻っていきます。
ヴェルサイユ宮殿を改築・新築したルイ14世や、イングランドのエリザベス1世は、絶対王政の治世で代表的です。


ルネサンスとバロックは、いろいろな面で似ているようで対照的というか。
私の中でルネサンス(人文主義)は民(人)主義、バロックは教皇・王権力の象徴のイメージなんですけど。

でも、ルネサンス全盛期を支えたロレンツォ・メディチの息子ジョバンニ・デ・メディチは、ローマ教皇レオ10世になってるんですけど。
ルネサンス芸術のアーティストの支援や、人文主義者を保護していたのに、なんで息子をローマカトリック組織に入れたのか謎です;;
(ロレンツォは、メディチ家の別荘で人文主義者らとプラトンアカデミーを開催していました。)

それにロレンツォの弟ジュリアーノが、ローマカトリックとライバル名家パッツィ家にミサ中に殺され、自身も襲撃されているので、ローマカトリックをあまりよく思っていないと思うのですが。
(市民出身の成り上がり家系であるメディチ家と名家パッツィ家は仲が悪く、また権力を拡大するメディチ家をローマカトリックもよく思っていなかったらしいです。)

ジョバンニ・デ・メディチ(後のローマ教皇レオ10世)は、父ロレンツォと当時の教皇イノケンティウス8世の後押しで、ジョバンニは枢機卿になりました;;
でも、レオ10世は「3代の教皇の収入を1人で食いつぶした。」と言われるほど、教皇庁を財政破綻に陥れたらしいです。
レオ10世が交付した贖宥状を発端にマルチン・ルターが異議を唱えプロテスタント・宗教改革が始まったようですし。
そういう作戦だったのでしょうか;;

ちなみに、パッツィ家とローマカトリック教会に暗殺されたロレンツォの弟ジュリアーノの息子は、後に教皇クレメンス7世になっていて、
その時代にローマ劫掠を招き、ローマカトリックに大打撃を与えています。
内から壊していくを実行しているような気がしないでも・・・

でも、フランスに嫁いだカトリーヌ・ド・メディチは、プロテスタント大量虐殺のサン・バルテルミの虐殺の首謀者との噂も。
調べると、どちらかというと当初はユグノー(プロテスタント)と融和しようとしていて、サン・バルテルミの虐殺の黒幕も別の人(ギーズ公など)という可能性もあり。
カトリーヌも人文主義思想を持っていたらしいので、特にローマカトリックに与している訳でもなさそうなのですが。
そもそもカトリーヌは宗教戦争を楽観視していたらしいです。
彼女の父ロレンツォ2世はマキャヴェッリから「君主論」を献上されているので、彼女にとって宗派に重きを置いてるわけではなく、家族とヴァロワ家、国家を守る為にいろいろしていたのだと思いました。


ロレンツォ・デ・メディチが支援していたルネサンス文化や人文主義思想は、ローマカトリックと対立するような関係にあったようです。
ダンテの「神曲」も原題は「La Divina Commedia(神聖喜劇)」と喜劇で、教皇などの聖職者が地獄で罰せられている様子を読者達はくすくす笑って読んでいたらしいです。
大きな組織が腐敗しているのは、当時の人々にとっては周知の事実だったのかも。
宗教改革の発端となったマルチン・ルターも最初は、ちょっと指摘するくらいだったらしいですが、それが市民によって拡大しちゃったようですし。

とにかく、そういう時代背景もあって質素倹約、市民社会に移行しようとしていたのに、
再度、過度に豪華で教皇や王族に絶対的権力が戻ってしまったから、皮肉って「バロック(歪んだ真珠)」という否定的イメージで呼んだのかもしれません。
しかし、今では美術・建築の様式概念となっているそうです。
その当時は無駄に豪華で市民の財政を圧迫する建造物などが、今となっては貴重な観光資源になってるところが複雑ですね。


Sims3のCCでも馬車はあります🎠
(馬車のCC数少ないですけど。)




こちらはシンプルめな馬車
というかStagecoachとなっているので鉄道が発達するちょっと前の乗り物で、比較的近代のものなので、あんまり中世・近世のイメージはないかも。
とりあえずカラーリングでごまかしてみました^^

橋の上に馬車を設置してみました。
橋の電飾がエレクトリカルパレードっぽいw




夜の噴水庭園。
ガラスドームの東屋で、アフタヌーンティーしたい♪




夜のバレ&ジャルダン

向こう側のイルミネーションツリーは、シャンゼリゼ通りをイメージ^^
(ストーリー『The Crowns』も『Re:Birth』も電気が開発される前設定ですけど;;)